東アジアに戦火再び

平和とは戦間期の別名に過ぎない。常に備えよ日本!

米軍、ファルージャへの緊急援助団受け入れを拒否

ファルージャにはかなりの一般市民が避難をせず、恐怖に怯えながらの生活を続けているといわれています。
 建物やインフラの破壊により止まったままの電気や水、そして食糧の調達手段も尽きて窮状を訴えている人々が大勢いるとファルージャ在住のイラク人記者の報告もあります。
 
すぐに水や食糧の供給、けが人の救護活動などを開始しなければ更に一般市民の犠牲を増やしてしまう事になるでしょう。
 
そんな中にあって、米軍はイスラム圏の赤十字社にあたるイラク赤新月社ファルージャに送った緊急援助団の受け入れを拒否し、援助団は15日やむなく活動を断念したという。
 米軍としては、ファルージャの破壊の限りを尽くした悲惨な現地状況を、イラク人に見せ“米軍がファルージャで何をやったか”という真実がイラク国民に拡散する事を恐れているのだろう。
 
少なくとも生き残った市民は速やかに救出しなければならない。
 アラウィ首相は16日、ファルージャの現状について「市民はほとんど残っておらず、人道問題はない」と驚くべき発言を行った。
 “死にたくない”との思いでがれきの陰に怯えるように隠れている市民がどれくらい居るか……。
 米軍の広報官になりさがっている感の強いアラウィ首相だが、顔が米国を向いているのかイラク国民に向いているのかを試されている。
 
それにしても、アラウィ首相がこれほど米国よりの発言をする事に驚きを隠せないが、傀儡政権というのはこれほどいとも容易く成立してしまうのか。